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一流ビジネススクールでも受ければ合格レベル?
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理工系では修士課程を出てから就職するのが常識。
ソニーの技術系新卒採用では8〜9割が修士だそうです。他方、事務系は未だに学部卒が主流で、大学院卒業生はまれな状況。
一方で、社会科学系でも法科大学院を筆頭に、会計職大学院、ビジネス・スクールなどの専門職大学院が驚異的な勢いで増加しています。社会人の入学者が多いというが、目的が明白な法科大学院はともかく、一般的なビジネス・スクールの学生は何のために入学しているのだろうか。
「出身大学の学歴では満足できない人が、もっと上のブランドの大学に詰めかけているようです。例えば、日東駒専の学部を出た人が立教のビジネス・スクールで学ぶ、といったことが常態化しています。学生の実力が伴わないので「学歴ロンダリング」と呼ばれ、問題視されているそうです。
受験事情に詳しい人の解説では、「詰めかける」ことができるのは、入学するのが容易だかららしい。
「一橋、慶応、早稲田。国内では一流とされるビジネス・スクールも、残念ながら受ければ通るというレベル。真剣にビジネス・スクールで学びたい人は、国内ではなく欧米のビジネス・スクールに留学する。しかし、まだ実態が知れ渡っていない現状では、この3校であれば企業からの評価はそれなりに高い。」
大学当局もこの問題を把握しており、改善を進めてはいるものの、名前先行のビジネス・スクールといった状況は当分変わりそうになさそうです。
国内ビジネス・スクールの修了者はどこへ就職するのか。
法政大学では専門職大学院イノベーション・マネジメント研究科イノベーション・マネジメント専攻の08年修了生29人のうち、再就職した人が最多の46%で、所属企業への復帰25%、起業9%、その他20%だったそうです。
再就職組の進路は、富士通総研、日本能率協会コンサルティング、アビームコンサルティング、三井住友銀行、りそな銀行、GE(日本)、住友電装、ソフトバンクテレコム、ダッソー・システムズなどだそうで、かなり健闘している印象を受けます。
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