大学合格者数水増し。市進グループに再発防止命令。
首都圏で「市進学院」や「市進予備校」を展開する「市進教育グループ」がパンフレットやホームページに掲載した2010年春の大学別合格者数に、同グループ以外の塾や予備校の合格者も加えていたとして、消費者庁が景品表示法に基づき、且s進ホールディングスと且s進ウィングネット、業務提携先で第一ゼミなどを運営する潟Eィザスに対し、再発防止を求める措置命令を出したそうです。
2010年4月に発表した「平成22年度大学合格実績」において、合格実績の表示が、市進予備校、市進学院の合格者のほかに、ウイングネット加盟校におけるウイングネット映像授業の受講生、および市進グループ個別指導部門(個太郎塾、市進チューターバンク)の合格者を加算したものだったが、「市進予備校、市進ウイングネット」との記載しかしていなかった。
また、同実績のうち、ウイングネット加盟校におけるウイングネット映像授業の受講生の合格者も加算していたが、(株)ウィザスが経営する学習塾の合格者には、ウイングネット映像授業を受講していなかった者も含まれていたという。
市進グループのパンフレット等では大学合格者実績として「東京大学合格者43人、早稲田大学合格者211人」と記載していたが、実際に同グループの塾や予備校の受講生で、東大に合格したのは15人、早稲田大で166人だったようです。
第一ゼミ系列では、「第一ゼミナール」「第一ゼミ予備校」「ファロス個別指導学院」3塾合同の新聞折り込みチラシやサイトに掲載された大学合格者実績が「東京大学合格者43人、京都大学合格者33人」としていたが、実際の合格者は東大ゼロ、京大11人だったそうです。
受験競争が更に熾烈であった20年ほど前はこのような過大広告が当たり前でした。全ての予備校の合格者数を合計すると受験生の総数を超えてしまったり・・・。取締りが厳しくなってこのような事例は減ってきていますが、まだまだ鵜呑みにしてはいけないようです。
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